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関西 食の旅  日本料理 魁(かい)へ

そしてこの日のラストはほとびるさんでご紹介いただいた
日本料理 魁さんです。

石橋駅から歩いて目指すお店に予約時間7時にちょうど到着。
カウンター席に。
目の前で板前さんたちの動きも見れて
わくわくどきどき。

ここでは写真に撮りたい気持ちもありましたが
ここは味わうことに徹して写真は一切とりませんでした。

写真撮ってもいいですよ。どうぞとおっしゃっていただきましたが
なんだかそういう気持ちにはなれなくて。
食べる。 感じる。味わうに集中。

ほとびるさんの女将さんの息子さんが笑顔でいてくれて。
ご主人さんと二人きりで切り盛りされています。

どこからお越しになったんですか~というつかみから
お料理をいただきながら
いろんなお話もして頂きました。

普段はカウンターびっしりでお忙しいらしいのですが、この日は貸切状態で
いろんなお話を聞くことが出来ました。

とにかく手間ひまかけたお料理の数々。
その完璧なまでの美しさ。

話しを聞けばきくほど、このご主人。
ただ者ではない。天才と呼ばれるのがわかります。
料理に対しての心意気。
どれだけ、本気なのかが
お料理から、そして在り方、話している姿、眼差しからも伝わってきました。
とにかく熱い、情熱は目力から伝わりました。

地道にこつこつ積み上げてきたもの。
日本食一筋にやってきたその道のり。

精神力、はんぱじゃないです。本当に恐れ入りました。

おせち料理の見本として
ご自身で創られたというミニチュアセット。紙粘土に彩色して
全部手作りというのですが、本当にとことん本物に近い
細かなつくりにただただびっくり。

若くして独立してこの地域にお店を持つこと
周囲からすぐにつぶれると言われても
ご主人は決して負けない。

お客様に育ててもらったと話されて。
お客様がご主人を盛りたてて、育てあげるために
他の一流料亭?の方に聞きにいったそうです。

そこで聞いてきたのはとにかく無理難題をご主人に出すことと言われたそうです。
それをいちいち断るようではきっと持たないと言われていたようですが。。。

もちろん、このご主人は全て引き受けてこたえたそうです。
たくさんの有名なお店から独立してお店を構えた方はいたそうですが
みんなつぶれていった。

その中で生き残っているのは
目の前にいるお客様に出来る限りのことを尽くしておもてなしをする心なのでしょう。


毎日日記を書いて記録もしているそうです。
久しぶりにお客様が来ても
すぐに記憶の中からその方のことを引っ張り出して会話出来るとのこと。

接客もしながら手元のお料理も完璧にだす。
どれだけのことにアンテナを張っていることが出来るのだろうと思います。

私たちも気がつけばけっこう、いろいろなことをご主人に話していました。
ご主人がすべてをさらけ出しているので
こちらもそういう気持ちになってきたのかもしれません。

不思議とそうやって惹きつける魅力があるのでしょうね。
皆さんそうやってご主人と話して元気をもらいにきている
そんな気がします。

ご主人の笑顔でしっかりと前を向いてお仕事をされている姿に
皆さん励まされるのではないかしら?

とにかく繊細で完璧なお料理にただただ脱帽。
言葉に出来ない美味しさ。本物の味でした。

これほどまでに手間ひま惜しまずに
お料理に愛情、情熱を込めている方に
じかに触れて味わえること。
お話を聞けたこと。

本当に感謝です。

この日はいろんなその道のプロの方に出愛
お話を聞けたこと。
いま考えても奇跡のようです。
まるで食のインタビューのお仕事でもさせてもらっているかのような旅でした。

きっとこのルートで回るぞ~!と
決めていたら出逢うことのない、味わうことのないことばかりだったように思います。

多くを決め過ぎず、ざくっとテーマを頭に描きながら
後は必要な情報や人、全てが入ってくるように
おまかせしていたことで。このようなギフトは予想以上にいただいたように思います。

そして、それは何と言っても一緒に
旅をすることが出来たひろみんのおかげ様も大きいです。

本当にありがとう。

まんぷくになってこのまま京都の町屋さんに直行しておやすみなさいでした。
by tomomoon27 | 2012-04-19 23:02 |
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